2010/10/28
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前世療法 葛野薫 |
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生で2回目の過去生への旅でした。 その時の私は、初回の前世療法ヒーリングの内容をひきずって、少し焦っていました。 早く、出逢わなければ。そして、幸せにしなければ。と。 過去生へとさかのぼり、現れたのは、わらじを履き、旅支度をし、ちょんまげ、まるで水戸黄門に出てくる助さんみたいな格好をした男性でした(笑) 30代前半。 周りの景色は、田んぼがいっぱい。道がまっすぐのびていて、歩いている人もちらほらみえます。その道の真ん中に立って、行き来する人を眺めている自分。 突然の景色を見せられ、今自分がここで何をしているのか、ここに何しに来たかも憶えていないので迷っている(困っている?)感じがしました。 旅の途中で宿屋に着きました。木造のそんなに大きくはない粗末な小屋のような宿屋でした。 中からたすきをかけたお姉さんが出てきて(自分よりもずっと年下のようだった。10こくらいは離れているかも)、明るい笑顔で迎えられ、「かーわいいーなぁ」「ずっとここにいたいなぁ」と思っています。 とても喜んではしゃいでいる自分。 宿屋の部屋の座卓にたくさんの料理が並んでいて、お刺身を食べています。 たすきのおねえさん(ポンペイの彼女と同じ魂でした)が料理を運んでくれたり、世話してくれたりして、嬉しいしおいしいし上機嫌でおねえさんといろいろ話していると、奥から白髪混じりの親父さんがでてきて(おねえさんのお父さん)、ちゃらけていたのに、急に背筋をのばしてプレッシャーを感じています。 「うまいか?」と聞かれ、「すごい美味しいです! 最高です」と答える。 娘は恥ずかしそうに奥に引っ込んでしまった。 せっかくいい感じだったのに、親父さん、邪魔、と思っている(笑)。 35、6歳。 祝言をあげている。宿屋の娘と結婚して、本当にその宿屋に落ち着いた。 ふらふらして落ち着かない人生だったけれど、やっと帰れる場所を見つけた。 奥さんはかわいいし、一緒になれて幸せ。 お義父さんも無口で武骨で口ではなんだかんだいっても人がよさそうでよかった。 まず自分が落ち着かないと。 お義父さんの後を継いで普通の家庭を築いていけたら…と願っている。 そこは富士山が見える宿場で、時代は江戸時代?のようだった。 自分の名前は「そうすけ」(ホントに、助さん 笑)。 娘の名前は「みよ」だった(いつもMがつく名前と関わりがある)。 時はさかのぼり、15、6歳。 松林の見える海で、ひとりで波打ち際で打ちひしがれている。 両親が死んで天涯孤独の身になってしまった。 何も思いつかない。これからどうやって生きていったらいいのかも…。 とりあえずここにいたくないから旅に出た。 行くあてもなく、ただひたすら歩き続けた。道が続く限り歩き続けた。 誰も自分の味方になってくれる人はいない。 本当は人はみんな独りなんだ。 でも、自分は家族を見つけたい あったかい家庭で幸せになりたい。 旅の途中で大きな祭りに遭遇した。 夜。白い衣をまとった女性が優雅に踊っている。その優美な祭りを上から眺めている。 夜だけど松明が明るくて踊っている女性の羽衣のような着物が舞うのが美しくて、なんて幻想的な祭りだろうと思って見ていた。 あの中に入っていきたいのかな、と思うが、また旅に出た。 再びシーンが変わり、 海が見える。20歳くらい。 荒い波の立つ海を見て、「もう死んじゃおうかなぁ」と思っている。 誰もいないし、旅するのも疲れたし…この先いいこともなさそうだし、寂しいし…と思って波に入っていくけど、「死ぬなんてガラじゃねえや」と途中で引き返してくる。 気を取り直してまた旅に出た。 いつか絶対いいことあるぞ、と希望を持ち続けながら… いい人生にしよう、と上を向いて歩き続ける。 40歳。 子供が二人、男の子(ふたりとも、今生で逢っている)。 1人は1、2歳で、自分の膝に抱いていて、嬉しそうにしている。 上の子が下の子をのぞきこんであやしている。 隣で奥さんも嬉しそうにその様子を眺めている。 やっと自分の家族が持ててとても幸せだ。家族を大切にしようと思っている。 年月は流れ、死の場面まで来た。 70~80歳くらいだろうか。 自宅の畳の上に布団を敷き、そこに寝ている。 広くて綺麗な部屋の、高級そうな畳なので、商売は成功したのだろう。 息子二人と奥さんの「みよ」が看取ってくれている。 息子二人は立派に育ち、みよはよくしてくれ、商売も繁盛し満ち足りていた。 何より、みよに逢えて幸せだった。やりきった。生ききった。 生まれ変わったらもう一度みよに逢いたい。 みよの泣き顔が映る。深い悲しみが伝わってくる… 身体から魂が離れた時、ちゃんと出逢ってたんだな(ポンぺイの彼女の魂と)、と感じる。 そうすけは人生の前半では孤独だったけれど、彼女に出逢い満たされ、彼女を幸せにできた。 またみよに逢いたい 光の中へと導かれ、ある魂と逢う。今生で知っている人だ。にこにこ笑っている。 「辛いこともあっただろうけど、よく頑張った。久しぶりに顔が見たかった。ずっと心配してた」 その言葉に、私は「たくさんのことを学ぶ事ができました。ありがとうございました」と伝えた。 「おまえだったらこれからもちゃんと頑張ってやっていけるから安心しなさい」 そして、「鍵」を手渡された。 自宅のカギ。辛いことがあったら、そこに来れるように。 私は受け取らないことにする。 どんなに辛くても、そこには行かない。 「強いな」「きびしくあたってごめんな」 「その時は辛かったけど、後からわかることがけっこうあったりした」 カルマの 解消のための出逢いのようだった。 次に、そうすけがピカピカの明るい顔をしてニコニコで現れる。 「今生で無理やり何とかしようと思わなくても、一回彼女の魂幸せにしてっから気にすんな、やりたいようにやれ」と言ってくれる。その言葉を聞いた瞬間、安心する。 そうか、一度、幸せにしてるんだ。今生で頑張らなくてもいいんだ。 あせらなくても大丈夫なんだ。 ホッとする。 「誰かの為に、何かの為にと自分を抑えるのではなく、今生では全開で行け、相手はそれに合わせてくれるから」 そう伝えてくれたそうすけの胸は、さわやかな空の色になる。 私の胸は、初めピンクの綿菓子だったのが、白くなり、すっきりしている。 最後に、そうすけは「生身の人間は思うようにはいかない」と忠告してくれた。 どんなに愛しい魂でも、日常の中ではいろんな感情が交錯するし、ケンカもあるということだろうか。 次に光の存在と逢う。 今の私に一番必要なものは、「不安を手放すこと」だと教えてくれる。 「今ある胸の痛みは死に繋がるものではなく、無理をするなというサイン。痛んだら休めば良い」 私は光の存在にきいてみた。 「今このタイミングで発病したのはなぜ?」 「そうでもしないと、どこまでもつっぱしる性格だから暴走を止められない。今生では立ち止まってゆっくり考えなければいけない。忍耐を覚えないといけない」 そう教えてもらい、胸の不安は薄くなってきた。 虹色の光が入り、明るい気持ちになる。 「今の胸の痛みはなくならないけど、大丈夫。守られている」 「今、私の身体にある、肩の青痣は、何?」 「どこかにぶつけている、意味がないわけではない」 「子供のころによく見た、怖い夢の意味は?」 「古い古い記憶。自分で恐怖心を克服しないといけない。そのためには精神力が必要。男性のいない家庭を選んだのも関連がある。→パートナーを得ることで癒される。忘れていたことは無理に思い出さなくてもいい。忘れたくて忘れているから。でもちゃんと必要なことは自分で見つけてこなしているから大丈夫。これからいろいろ課題が与えられるけれど、それをひとつひとつこなしていったら総ては叶えられるから大丈夫。その中で逢いたい人にも逢えるから大丈夫」 「セラピストとしてやっていくには?」 「思った通りにやっていったら大丈夫。もうそろっているから」 「そのために備わっている能力、資質は?」 「心の動きに敏感、無理強いしない、気が長いこと」と教えてくれる。 そして、ミカエルがきてくれた。 「浄化の炎を手に入れて」 「背中があったかくなっているときは、傍にいるから」 それをきいて、とっても安心する。 光の存在からの祝福の言葉は、「安心していて大丈夫」だった。 |
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