2010/10/31
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前世療法 葛野薫 |
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人生で3回目の前世への旅でした。 その過去生で出てきたのは、20代の女性でした。 サンダルのようなものを履き、襞のたくさんある白いドレス、ウエストは金細工のベルト(?)で絞り、金色の冠をつけている。髪はセミロング、ストレート、黒。肌の色は褐色、瞳は黒。一瞬、クレオパトラかな、と思ったけれど、違うようでした。 過去生の中で最初に見えた景色は、大きな川、豊かな緑、遠くにピラミッド、ラクダが悠々と歩いている姿でした。<<br /> 何万年も前のエジプトで、私はミ、のつく名前のようでしたが、思い出せませんでした。(最初の前世で出逢った彼女も、ミのつく名前でしたが思い出せませんでした)<<br />高いところから(自分のすまい?)頑丈な石造りの床に立ち、景色を眺めています。 周りには誰もおらず、自分は今眺めている土地を統治している感じ。 民に思いを馳せている。幸せかどうか、住みよいかどうか。皆健康かどうか…。 そして、自然豊かな豊穣な土地を、誇りに思っている。 でも、何か思い詰めているような感じがする。 シーンが変わり、大きな石造りの建物の中、周りは暗いので夜のようだが、ところどころで火が燃えており、部屋を照らしている。 目の前に神官のような男性がいる。普段は金色の背の高い帽子のようなものをかぶっているが、スキンヘッド。 筋肉のついた、がたいの大きな人で、肌は褐色。抱き合っているので、恋人のようだ。 しかし、それは祝福される恋ではない。禁断の恋。タブーに触れている。 いけないのに止められない。 でも、彼の前に立つと、とても幸せで、ずっと彼と一緒にいたいと思っている。 30歳前に時はうつり、石の床が見える。寝室。 大きな天蓋付きのベッドの上で左肩を蛇に噛まれた。 この恋は終わらせないといけないと、死ぬために自分で毒蛇を用意した。 カーッと左肩が熱くなり、痛みが襲う。 首にまで痛みがまわってくる。 痛みと苦しみに悶絶する。呼吸が荒くなる。次第に身体が痺れてきて意識が薄れる中、彼への思いが一番強く浮かんでくる。 一緒にいてはいけない、でも一緒にいたかった。 でも。「この恋は終わらせよう」 自分が息絶える瞬間を、リアルに体験する。 身体から魂が離れた時、自分の人生を振り返り感じたことは、後悔だった。 自分の立場があって、彼にも立場があって、立場のために彼との恋はつらぬけなかった。立場を優先し(国のためにはそうせざるをえなかったのだが)、自分の気持ちに嘘をついて彼と一緒にいられなかった。今度は何があっても、どんな立場に生まれようと彼のそばを離れない。彼にも苦しい思いをさせてきたけれど、ふたりの気持ちは真実だった。と涙を流していた。 死に方については、そうするしかなかった。他に選択肢がなかった。 その時の自分の思いを解放するために必要なことは、既成概念にとらわれず、自分の直感、本当の気持ちに従う。常識、社会性、立場ではなく、心と心で向き合うこと、自分に嘘をつかないこと。 ふたたび過去生の女性の魂と逢う。 穏やかそうに笑っているが、どこか毅然としている。 「彼への気持ちは残っているけど、私自身は癒されている」 毒が残っていないので。あと、「本当の自分に気付いたから」と伝えてくれた。 現在の自分の方は、毒がまだ全身に残っているのが見えた。黒いもやもやしたものが全身を覆っているのが見える。 その毒は今でも「恐怖心」や「ネガティブな感情」、「すぐに悪い方に考えてしまう習慣」として私の中に残っていた。 その毒を、取り除きたいと思う。 ミカエルが手伝ってくれた。 ミカエルがものすごい光を発し、あまりのエネルギーの強さに、ゴゴゴ・・・という地鳴りのような、ガタガタとした揺れを感じる。 そのミカエルの強烈な光を持ってしても、毒蛇はなおくねりながらも左肩に食い込んでいる。さらに光が増し、その勢いで左肩に食い込んでいた蛇が吹き飛ばされた。 ずっと左肩が痛かったのは、蛇が噛みついていたからだった。 もう大丈夫。全身に残っていた毒も、ミカエルが光で癒してくれた。 ミカエルの、強烈な浄化の光、その強い光の奥に、誠実、深い愛、確かさのようなものを感じて涙が出てくる。 身体の毒が消えた頃、ミカエルが近づいてきて左肩の蛇が食い込んでいた部分にキスをしてくれた。 最後の毒を吸い取ってくれたのだろう。 過去生の女性は、「もう一度彼に出逢って、今度こそ幸せになって」と言っている。 ミカエルは、「逢える。逢えばわかる。もうすぐ。準備が出来たら逢える。理解し合って、支え合って、成長しあえる。同じ方を向いている。逢ったら人生が変わる。光に包まれた人生になる」と教えてくれた。 過去生の女性が、プレゼントをくれた。 「はちみつのたっぷり入った壺」を手渡してくれる。 その壺をもっていると美しくなれるらしい。 過去生の女性が、「見た目を磨くのも大切よ。女性は愛されてなんぼ」と教えてくれ、美のサポートをしてくれると約束してくれる。 ミカエルが、「出逢うために早く準備しなさい」と優しく微笑んでくれた。 |
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